競争優位性を高める為の視点①(新規参入企業の脅威)

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皆さんこんにちは、アイコンサルティングの畑中です。

 

前回のブログで、経営戦略とは、

 

市場と製品・サービスを組み合わせて、競争優位性とシナジーを追及していくこと

 

であるというお話をさせて頂きました。

 

本日からは、経営戦略の構成要素として非常に重要となる“競走戦略”において、どの様な視点で競争優位性を高めていけば良いのかという事に着目していきたいと思います。

 

その視点においては大きく、

 

企業の“外部環境”に着目するのか
企業の“内部環境”に着目するのか

 

の2つに分けられますが、まず前者の“外部環境”に着目し、その分析フレームワークであるマイケルポーターの“5フォースモデル”について触れていきたいと思います。

 

5フォースモデル
マイケルポーターの5フォースモデルとは、特定の事業分野において、企業間の競争状態を引き起こす5つの要因を明らかにし、分析する事で、自社の置かれている競争環境を把握し、更には、それらの要因に働きかける事で競争優位性を築いこうとするものです。

 

その5つの要因とは、

・新規参入企業の脅威
・既存同業者との敵対関係
・代替品の脅威
・売り手の交渉力
・買い手の交渉力

 

になります。

 

これだけでは良く分からないので、それぞれ詳しく見ていきたいと思いますが、今回は“新規参入企業の脅威”について見ていきたいと思います。

 

新規参入企業の脅威とは、その業界への参入障壁が低く、新規参入が容易な業界においては、競争が激化し、業界内の価格水準が下がり、収益性の低下を招きやすくなる。

一方で、参入障壁が高く、新規参入が難しい業界は、既存企業にとってより有利な方向に働く場合が多くなるというものです。

 

例えば、

 

「新しく自動車メーカーを始めよう!」

 

と考えたとします。

 

すると、まず自動車をつくるために、

 

工場を建て、高額な生産設備を導入し、人を沢山雇い・・・

 

と、当初から莫大な費用が掛かかってしまいます。

 

また、多くの自動車を製造した方が1台当たりの製造コストが安くなるため(規模の経済が働くため)、年間600万台以上製造しているトヨタと比較して、圧倒的に不利な状況から事業をスタートしなければなりません。

 

そうすると、中々普通の人で自動車メーカーを始めようとする人は少なくなります。

 

それはつまり、“新規参入企業の脅威が低い”という事で、競争相手が増えにくい分、既存企業にとって競争環境は安定し易くなります。

 

 

反対に、

 

「新しくHPの製作会社を始めよう!」

 

と考えたとします。

 

もしその人がHPをつくる知識とデザイン力を持っていて、必要最低限の場所とPCがあれば誰でも比較的容易に始められ、それほど大きな費用は掛かりません。

 

また、一つのHPを製作する費用も、既存の大手企業と比較しても大きな差は生まれにくいですね。

 

そうすると、HP制作会社を始めようとする人は多くなります。

 

それはつまり、“新規参入企業の脅威が高い”という事で、競争相手が増え易い分、競争環境は激化し易くなります。

 

上記の例においては、

 

規模の経済”と“巨額な初期投資”が参入障壁として働いています。

 

その他にも参入障壁を高める要因として、

製品の技術難易度が高かったり
政府による参入制限があったり
既存ブランドに対する顧客の忠誠度が高かったり
流通チャネルの確保が難しかったり
既存企業からの報復が強が強かったり

 

様々な要因が存在しています。

 

上記で見たように、参入障壁は、新規参入する企業にとって大きな障壁となり、既存企業においては大きな優位性として働きます。

 

既存企業が既に支払ってきたコストや投資、蓄積した技術・ノウハウ、ブランド力等が存在する事で、既存企業は新規参入企業に対して優位性を持ち、容易に参入できない状況を生み出すことができるのです。

 

また、これは単に競争の優位性を保つというだけではなく、“競争回避の戦略”としてもとても重要なものとなってくるのです。

 

かの有名な孫子も、

 

「百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。」

 

と戦わずして勝つことの大切さを説いていますね。

 

新規参入企業の脅威を考える事で、自社の業界に働く参入障壁を把握し、更にはどの様にその優位性を維持していくのか、または創造していくのかを検討し、より有利なポジションへ自社を導くヒントになれば幸いです。

 

次回は、その他の外部環境要因について見ていきたいと思います。

 

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