人材育成における根気の重要性(後編)

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こんにちは、アイ・コンサルティングの谷川宏樹です。

 

本日のテーマは「○○○の重要性シリーズ」の第13弾「人材育成における根気の重要性(後編)」について。今回のテーマは前編・後編に分けております。

 

前回、第12弾「人材育成における根気の重要性(前編)」で、能力の種類を3つの軸(テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキル)に分けて考えた時に、ヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルについては、テクニカルスキルに比べて、育成効果が目に見えにくく、根気よく続けることがとても大変で、その重要性の認識と育成意識をよほど高く持っていないと、そこを育てるのがおろそかになってしまう、というお話をしました。

 

 

そして、企業における人材育成として、そのヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルを高めていこうとした時に、何をしてよいか、どういう育成をしていくのが最も効果的なのか、ということについても悩ましいところだと思います。

 

 

これらのスキルが特に必要とされる幹部・管理者層については、一つ一つの事柄に対して、これができるようになればまた次も同じようにやれば良い、というものではなく、本当に様々な場面で応用しながら対応することが必要になりますので、テクニック的なことをいくら学んでもキリが無く、本質的なところでレベルアップをしていかねばなりません。

 

 

そう考えた時にやはり、「基本」をしっかりと身に付けられるような育成に力を注ぐ、ということが最も重要になるのだろうと、改めて思います。今はビジネス書にしてもセミナーにしても本当にたくさんのテーマがあり、情報が溢れています。知識としては面白いし刺激になるのですが、それらを全て使えるように身に付けていく、というのは至難の業です。

 

 

少し振り返ってみて頂きたいのですが、勉強熱心な方であれば、本を読んだり、セミナーに参加したり、それなりにしていると思います。ここ3ヵ月で学んだ知識を、今どれくらい活かせているでしょうか??具体的にこれを活かせているな、ということがいくつ言えるでしょうか??

 

 

例えば、私が何回かの研修をさせて頂き、その1年後にフォロー研修などをしますと、残念ながら、受講者の方はその内容をかなり忘れてしまっています。(そのフォロー研修で再び学びを呼び起こし、活かせていないところに気付き、今後に繋げるところにフォロー研修の狙いがあるわけですが)

 

 

「それは谷川が研修講師としてイマイチだからでしょう」と言われてしまいそうですね。確かに私自身もっともっとレベルを上げなければなりません。しかし、学びを身に付けて活かすことは簡単では無い、という現実を捉えて、もっともっと学びの定着化を手厚くやらなければならないとも思います。

 

 

研修などでもよくお話しするのですが、研修を受けた段階というのは、ゴルフで言えば教本を読んだだけの段階だと思います。それでスコアが上っているかというと、ほとんど上がっていないでしょう。

 

 

では、どうしたらスコアが上るかといえば、やはり教本で読んだことを意識しながら、実際に打ちっぱなしなどで実践してみる。
そうすると、書いてある通りにクラブを振っているつもりがどうも真っ直ぐに飛ばない、なんてことがあって、もう一度教本を見返しながら、こういうことかな?ともう一度実際に打ってみる。
何度もそうしているうちに、なんとなく「あぁ、こういう感じなんだな」ということが掴めてくる。
そうして一段レベルが上がって、スコアが上る、ということだと思います。

 

 

学びを身に付けて活かすためには、

①繰り返し何度も振り返って学ぶこと
②学んだことを意識して繰り返し何度も実践すること

が必要です。

 

 

そう考えた時に、溢れる情報や知識をすべて習得すること、つまり、数多くのことを意識して実践し、繰り返し学ぶことは難しく、やはり絞り込んでやることが着実に力をつけることになるのだと思います。その時に何に絞り込むかといえば、やはり「基本」を繰り返し学び、実践し、しっかりと身に付けることが最も重要なのだと思います。それが結果的に様々な場面で応用できる力をつけることになるのだと思います。

 

 

記事を書きながら、以前にバスケットボールのNBA選手として活躍したジェイソンウィリアムス選手のことを思い出したのでここで書きます。

 

 

この選手は味方もビックリするような奇想天外なパスを出して観客を魅了する選手でした。私も彼のプレーのいくつかをいまだに記憶に留めています。トリッキーなプレーが多く、時には自分の肘にボールを当てて跳ね返らせて逆方向にパスを出すなど、素人から見れば「そんなのあり?」と思う基本を無視したようなド派手なプレーです。

 

 

しかし、ある雑誌で、彼がどんな練習をしていたか、という記事を読んだことがあるのですが、練習終了後に居残って、壁に四角形を書き、ひたすらそこに向かって何度も何度もパスを出すということを続けていたそうです。とても退屈な練習だと思うのですが、やはり、基本の練習の積み重ねがあって、あのド派手なプレーがあるんだな、と思いました。

 

 

何度も何度も、基本を繰り返し、学び、意識して実践する。とても根気がいることだと思いますが、やはり人材育成においては、そこの根気を絶対に必要なものとして、やり続ける必要があるのだと思います。

 

 

最後に、人材育成をやり続けることの大切さを述べた、色々な方々の名言を紹介しておきます。

・ 今は、どこの企業でも人材育成が大事だといいます。教育というのは50年、100年かかるもの。 高崎秀夫(京都銀行 会長)

・ 人材育成というのは、当たり前ですがカネと時間がかかるもの。決算がいいとか悪いとか関係なく間断なく続けなければいけない。 高崎秀夫(京都銀行 会長)

・ 人材育成にはそれなりに時間と労力をかけています。3年、5年、10年と時間をかけることが必要。 青田嘉光(丹青社 会長)

・ 企業の人材育成は形だけでは全く意味がないのですから、見た目や数字にとらわれないようにしています。 宮島和美(ファンケル 副会長)

・ 企業は人であり、人は急に育ちませんから、育成は地道にやっていくしかありません。 澤田秀雄(エイチ・アイ・エス 会長)

・ 弟子を育てるのは根気です。三度挑戦させてだめでももういっぺん、四度目をやらせる粘りが必要です。 貴ノ花利彰(元大相撲力士)

・ 教育とは流水に文字を書くようなはかない業である。だがそれを巌壁(がんぺき)に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。 森信三(教育学者、哲学者)

 

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