豊臣秀吉に学ぶ人材育成・組織づくり

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こんにちは、アイ・コンサルティングの谷川宏樹です。

 

「偉人に学ぶ人材育成・組織づくりシリーズ」今回第3回のテーマは「豊臣秀吉に学ぶ人材育成・組織づくり」です。

 

 

豊臣秀吉も、組織づくりにおいて学べることがたくさんあると思います。仕事は組織でやるものという当時としては新しい価値観を持ち、多能工化や、隊を分けての交替制による効率化を図った例などが見られますし、人の動かし方にも学ぶべき点がたくさんあります。

 

 

ただ、今回は少し別の視点で書いてみたいと思います。

 

 

豊臣秀吉というと、組織人としてみた特徴の一つとして、たたき上げであることが挙げられますよね。そういう意味では、最終的には天下人になったわけですが、織田信長の元で活躍する、いわゆる「中間管理者」の在り方としても、とても参考になるのではないかと思っています。

 

 

中間管理者のポジションの特徴はなんでしょうか?

 

 

色々とあるでしょうが、シンプルにいえば、中間という言葉が示す通り、経営者(あるいは上司)もいて部下もいる、ということでしょう。言い換えれば、自分が部下としての立場になることもあれば、上司としての立場になることもある、ということです。

 

 

中間管理者の研修というと、マネジメントやリーダーシップの研修などが多く行われていますが、呼び方はともかく、やはり、部下をどうマネジメントするか、部下をどうリードしていくか、といったように、その内容は「部下」に対してのアプローチにフォーカスしたものが多いかと思います。

 

 

しかしながら、中間にいるというポジションという特徴を考えれば、部下との関係だけでなく、上司との関係、つまり部下としての在り方も、中間管理者として大変重要な要素であると思います。

 

 

中間管理者における部下としての在り方で、最も大切にすべきは、経営者の分身であることだと弊社では考えております。経営者に感情移入をして、経営者と同じ気持ちになって、自ら考えて動く管理者。こんな管理者ほど経営者にとって有難い人材はないでしょう。

 

 

秀吉は、極めて高いレベルで信長に感情移入をし、極めて高いレベルの分身であったといってよいと思います。常に、信長様ならこう考えるだろう、信長様が求めているのは本当はこういうことだろう、と自ら考えて動いていたようです。

 

 

例えば、信長が、燃料費(火を燃す薪代)のコストがかさんでいることを問題視し、その担当を秀吉に交代させ、燃料費が膨らんでいる要因を調べろ、と命令した際に、もちろん要因は調査し、流通経路の中間業者が多過ぎて値段が膨らんでいることを突き止めたのですが、それを報告して終わるのではなく、

 

 

「信長様が本当に求めているのは、要するに、もっとコストを抑えて調達することだ」と考え、直接一次業者のところへ行き、新しい苗木と交換に、古い材木でいいから無料で譲ってくれないか、という話をつけます。普通に材木を買うよりも苗木の方がうんと安いので、コストを激減させることに成功し、信長を感心させたという話があります。

 

 

経営者の分身というと、イエスマンみたいなイメージを持たれるかもしれませんが、経営者に感情移入した分身というのは、同じ気持ちになるということであって、なんでも経営者の言うことを聞くイエスマンとは全く異なります

 

 

同じ人間ではなく、せっかく違う個性や強みを持っているわけですから、それは活かさねばなりませんし、経営者の立場では見えていないことが、自分の立場ではそれが見えているとしたら、熱心にそれを説明して伝えなければなりませんし、経営者の意見に異を唱えなければならない場合もあります。

 

 

秀吉も信長に対して、こうして下さい、という要望を伝え、信長が渋っても、それが信長様のためになる、あるいは、共通の目標達成に必要なことだと思う時には、熱心に説得して信長を動かしたことも多いようです。

 

 

組織の最終決定権者である経営者と、同じ気持ちになって動けるということは、その組織において自分の力を最大限発揮できることになります。逆にいくら能力があっても、同じ方向を向いていなければ、その組織が向かう方向に使える力は小さなものになってしまいます。

 

 

秀吉が極めて賢く能力が高かったのは間違いないことでしょうが、中間管理者として数々の功績を上げたのには、この高いレベルでの感情移入という要素も大変大きかったのではないか、と私は思います。

 

 

ちなみに、その秀吉には、これまた極めて高いレベルで秀吉に感情移入をした分身、弟の秀長がいました。秀長についての詳細はここでは書きませんが、その秀長の存在が、秀吉が継続的に成果を上げる上で、欠かせない力となっていたようです。

 

 

会社組織においても、まず、経営者が自分に感情移入した中間管理者を育成することが重要であり、またさらに、中間管理者が自分に感情移入した部下を育成することが重要になります。

 

 

それが理想的になった状態が「全社一丸」であり、現実的には100%そんな状態にはならないかもしれませんが、しかしながら、それを目指して、一歩一歩組織を作っていくことが大切だと思います。

 

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