吉田松陰に学ぶ人材育成・組織づくり(後編)

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こんにちは、アイ・コンサルティングの谷川宏樹です。

 

「偉人に学ぶ人材育成・組織づくりシリーズ」第6弾のテーマは「吉田松陰(1830~1859年)に学ぶ人材育成・組織づくり(後編)」です。今回のテーマは2回に分けて書かせて頂いております。トップの写真画像は、吉田松陰誕生の地からの萩の眺めです。

 

 

前編の話を今一度まとめますと、吉田松陰が主宰した松下村塾について、

 

 

1.高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、桂小五郎(木戸孝允)、山県有朋、入江九一、吉田利麿、山田顕義、正木退蔵、など、明治維新の原動力や、明治新政府で活躍した多くの逸材を輩出した。

2.それも、山口県の萩という、江戸からも京都からも遠い地方の国の一介の村にあった私塾にも関わらず、である。

3.しかも、松陰が松下村塾を主宰した期間、つまり彼らを育成した期間は、1~2年程度のとても短い期間だった。

 

 

ということでした。とても信じられないような話ですが、実際にそのようなことが起こっているわけであり、そこに人材育成の重要なカギがあるだろうと思われるわけです。

 

 

松陰の松下村塾には、その学びのスタイルに独特の特徴があります。

 

 

その中でも最も注目したいのが、講師が講義をして学問を教えるような塾ではなく、皆で学び合う、という学びのスタイルです。

 

 

松陰は入塾者に対して「何かを教えることはできませんが、共に学びましょう。」と言いました。弟子たちに「●●について、どう考えるか?」という質問を投げかけ、議論をさせます。それも最初は弟子たちだけで議論をさせて、どうしても松陰の力が必要な時に議論に参加したのです。

 

 

質問を投げかけて考えさせる、という方法は、今でいうコーチングにも通ずるものがありますし、ソクラテスも問答法という質問を投げかけて探求する方法を用いました。答えは与えられるものではなく、自分で探すもの、それでなければその人にとって意味がない、ということなのでしょう。

 

 

そして議論するテーマは、孟子の思想、日本の将来、政治、外交、維新をどのように実現するかついて、など、簡単には結論の出ないテーマばかりです。

 

 

もともと松陰が引き継いだ時の松下村塾は、読み・書き・そろばんを教える塾でしたが、松陰が教えたかったことはそういう表面的な知識教育ではありませんでした。本質とは何か、どう行動すべきか、どう生きるべきかについて、自分の力で考えることを教えたわけです。知識ややり方を1~2年教えたところでたいしたことにはならなかったでしょう。

 

 

それは松陰の師にあたる佐久間象山の影響も大きいと思います。佐久間象山は、開国論者で、どんどん外国から学ばなければいけないと主張をしました。「私は、20歳の頃に自分が地域に関わっていることを知った、30歳の頃に自分が日本に関わっていることを知った、40歳の頃に自分が世界に関わっていることを知った。」と仰ったそうです。

 

 

松陰も、まずは長州を変えよう、そしてその後、日本を変えよう、と仰っていたようです。当時、黒船来航によって見えてきた欧米列強の脅威という外圧がありました。このままでは、日本の行く末はどうなってしまうのか、それに対する強い問題意識を持ったのです。

 

 

最初は、それと同じ問題意識をみんなが持ったわけではなかったのだと思います。でも気が付いた人は気が付いたわけです。そのことについて、他人事ではなく、我が事として捉え、諦めずに主体的に影響を及ぼしていこうと考え、行動したわけです。

 

 

「志を立てて、以って万事の源となす。」
吉田松陰の言葉です。

 

 

私は公益資本主義推進協議会(PICC)の東京支部教育支援委員会の委員長として、教育支援活動を行なっておりますが、その活動をするにあたっては「教育の目的は自立である」ということをとても大切にしています。そのことをいつもいつも念頭に置いていますが、「自立」というのは、つまりは「自分の志を立てる」ということだと言っても良いと思います。

 

 

誰かが何かをしてくれるのを待ち、流されて生きるのではなく、自分自身が問題意識を持ち、自分はどうすべきなのか、自分はどう生きるべきなのか、自分自身で考え、自分の人生を主体的に生きていく心構えを身につけることが人材育成の要諦なのだと思います。

 

 

私たち一人ひとりの力は、微力であるかもしれませんが、無力ではありません。このことに気が付くことが人生を主体的に生きていくための、最初の一歩なのではないかと思っています。

 

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