山本五十六に学ぶ人材育成・組織づくり(後編)

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こんにちは、アイ・コンサルティングの谷川宏樹です。

 

「偉人に学ぶ人材育成・組織づくりシリーズ」今回第9回のテーマは「山本五十六(1884~1943年)に学ぶ人材育成・組織づくり(後編)」です。

 

山本五十六は、海軍軍人で太平洋戦争時の連合艦隊司令長官です。真珠湾攻撃の際にも司令長官として指揮を取っています。

 

前編でも書きましたが、実は山本五十六の評価については、名将だったとする方々と、愚将だったとする方々と、賛否両論あるようです。私には研究不足でその辺りが実際にどうだったのかは分かりませんが、人材育成に関する言葉については、山本五十六は数々の名言を残していますので、前回に引き続き、今回もその名言を見ながら、一緒に学んでいきたいと思います。
今回はこちらの言葉です。

 

「実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。」

「最近の若者は・・・。俺たちの時代はこうだった。」という会話、よくありますよね。

「今の若者は、欲が無い。車も欲しがらないし、性欲もない。これでこれからの日本は大丈夫なのか、発展していけるのか。」

「今の若者は、お酒を飲まない、付き合いが悪い。俺たちの若い頃は上司と飲みに行っていろんな話を聞いてその経験を盗んだものだ。」

「今の若者は、ちょっと叱るとやれパワハラだとなる、軟弱すぎる。昔は、時には殴る蹴るなんてこともあったくらいで、ガンガンやられて、それでタフになって成長してきたものだ。」

「今の若者は、電話をせずに、全部、メールやLINEなどで済ませてくる。普通そういう話は直接するだろう、いったいどうなってるんだ。」

これらの会話を自分からしていなくても、こういった会話やセリフを聞いたことのない人はいないのではないでしょうか。実はこの手の会話は、遥か昔よりされていたようで、なんと4000年~5000年前の古代文明の壁画にも「最近の若者はなっていない、自分が若い頃はもっと・・・」と解釈される象形文字が発見されているといいます。つまり、この手の話は人間たちの永遠に変わらないテーマだったのですね。

しかし、「若者が」なのか「時代が」なのかは分かりませんが、現実に、例えば30年前の平均的な水準と相対的に比較すれば、最近は「車やモノを欲しがらない」「お酒に付き合いたがらない」「すぐにパワハラだとされる」「報告・連絡等をメールやSNS等のコミュニケーション手段で済ませようとする」といったことが増えているのは気のせいではないように思います。

欲が無いというのは、高度経済成長を遂げた今の日本は、マズローの欲求の5段階説でいう低次元の欲求が概ね満たされた状態になっており、物欲ではない、より人間的な高次元の欲求を皆が求めるようになっているのかもしれません。

今の中年や年配、高齢の方々が作ってきた社会・時代の中で、若者たちが生まれ育ってきました。その時の大人たちが作った社会のシステムの中で、その時に新しい教育方針で教育され、新しいコミュニケーション手段(携帯電話、インターネット、SNS等)を使いながら育った若者たち、彼らが次の社会、次の未来を作っていきます。

今、企業のシステムにおいても、時代の変化とともに、様々な歪みが出ていると感じます。高度経済成長の中で組み立てられたものがたくさん存在しているためでしょう。特に重いなと感じるのは、人事・組織面のシステムです。新卒一括大量採用と終身雇用、年功序列型で「今苦労しても将来安心」と思える人事制度、サラリーマンとして異動を命じられればどこへでも行くという働き方の価値観、・・・、など。

 

人の集まりである組織のシステムについてはそう簡単に変えることは難しいです。これまでの前提がもう成り立たなくなってきていることは、冷静に考えれば否定しようのない事実ですが、薄々気付いていながらも認めたくない、という人もいるかもしれません。例えば「今苦労しても将来安心」と思ってこれまで働いてきた方からすれば、ずっと苦労してきてこれから良い目をみるはずだったのに・・・、こんなはずでは・・・。ということもあるでしょう。

 

その歪みが、若者と中年&年配との価値観のギャップにも現れているようにも思います。ということは、逆に、その若者の価値観とのギャップに、歪みを修正して次の時代のシステムを形成していくヒントがあるように思います。

 

そう考えると、人材育成という意味で若者の可能性を見出してあげることも大切ですが、さらに、これからの時代の在り方を考える材料として、若者の価値観に真摯に向き合うことが、今、より重要性を増しているように思います。

 

まぁ、私を含め中年や年配の人たちが、「最近の若者は・・・ああだ、こうだ・・・俺たちの時代はなぁ、・・・」という話をするのは、どちらかというと、本当は若者を批判したいのではなくて、自分たちの青春時代を思い出しながら、そこに華を添えて若かりし日々を美化したい、くらいのことのようにも思います。思い出話に加える定番のアクセントだと思って、若者たちにも広く暖かい心でお許し頂きたいとも思う次第です。

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